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パート4 第3回 『仮置場での台風などの対策は?』

第3回

「仮置場での台風などの対策は?」について なすびの解説

ここ近年、大規模な自然災害が多く発生していて、各地に甚大な被害をもたらしています。

仮置場には、除染で出た放射性物質を含んだ土などが積み上げられていて、そういった災害などが発生した場合、放射性物質が外部にもれ出たりなどの被害が出てしまう恐れも考えられます。
今回は、台風などの自然災害が発生した場合、仮置場の安全性を確保するために、どういった対策がとられているのかを調べてきました。

仮置場では、強風、豪雨、地震の大きく分けて三つの災害に備えて対策を講じているとの事で、強風の場合には、遮水シートのめくれを防止し、豪雨の場合には、雨によって積み上げられているものが流出するのを防止し、地震の場合には、積み上げられてある物がくずれないように防止していて、日常の放射線量の測定、地下水の水質検査の際に、あらかじめ対策を講じているとの事でした。

基準については、毎秒20メートル以上の風、1日60ミリ以上の雨、震度4以上の地震と決められていて、災害が発生した場合は、担当者が迅速に現地におもむいて、被害が生じていないか点検をし、必要があれば対策を講じるそうです。

直近の豪雨の際には、排水路に周辺から土砂が流入して、排水がとどこおる事が予想されたので、事前に排水路の土砂を取り除いて排水路の安全性を確保していたとの事でした。

また、台風や豪雨、地震などが発生した場合、放射線量を測定して、仮置場に異常が発生していないかを確かめていて、実際にこれまで仮置場では、災害によって放射性物質が外部にもれ出したり、放射線量が上がった事例は一度もないとの事でした。

今回、台風などの異常気象が発生した場合、仮置場では、その都度、事前と事後に安全対策を講じていて、これまでに仮置場から放射性物質が外部にもれ出たり、放射線量が上がったりしていないという事を確認できました。

今回番組に登場した用語解説

仮置場
除染作業で集めた土や草などの除去物を袋に入れて、一時的に保管する場所のこと。
放射線量
自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
放射性物質
「放射線を出す性質」をもつ物質。2011年3月の福島第一原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが原子炉から放出され、そのうち長く残存する放射性セシウムの影響が、問題となっている。温泉に含まれているラドンやラジウム、動植物に含まれているカリウムなども放射性物質であり、もともと自然界に存在している。カリウムを多く含まれる食品を食べることにより体内にも取り込まれている。
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の状況等についてはこちらをご覧ください。

第3回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

仮置場で台風などの自然災害に対しての安全対策がとられている事が理解できましたが、以前、仮置場に持ち込まれる前の除染で出た土のうが、台風の被害で流されてしまう事がありました。
その時の事を踏まえた上で、仮置場に持ち込まれる前の除去物の災害防止対策についても知りたいと思いました。

環境省

昨年9月の豪雨では、除染で出た土壌等を仮置場に搬入する前に、現地に置いていた土のう袋が流されてしまうという事態が発生しました。この事態を受け、

  • ①現地で発生した除去土壌等はなるべく早く仮置場に搬入する
  • ②浸水が予想される箇所には置かない
  • ③やむを得ず現地に置く場合でも豪雨が予想される場合には土のう袋同士を紐で結び流されないようにする

等の対策を講じています。

よくわかりました。「環境省」さんありがとうございました!

第3回撮影時の様子写真ギャラリー

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