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パート1 第6回 『再生・復興を支える人たち』

第6回

「再生・復興を支える人たち」について なすびの解説

除染を通して、福島の復興と再生に携わる方々を取材しました。
川内村の道路除染作業員の方々。
技術に自信を持ち、地道ながらも丁寧に作業なさっている姿、頭の下がる思いでした。
住民の方々の気持ちになり、少しでも早く以前の暮らしを取り戻せるように、少しでも線量が下がるようにと、取り組んでいるとのことに感銘を受けました。
正直、悪徳業者の話を見聞きする事もありましたので、こうして現場で真摯に取り組んでいる作業員の方から直接お話を聞けたことは、とても貴重な経験となりました。
一人でも多くの方々が手を携えることで、福島の復興と再生の加速度が増していって欲しいとの強い思いも沸き上がりました。

ふくしまへの想い出演者紹介

  • 飯舘村振興公社
    高橋祐一さん

    高橋祐一さんの写真

    飯舘村出身。
    ふるさとの美しさを後世に伝えるため、強い想いで除染作業に当たる。

「ふくしまへの想い」を見る

今回番組に登場した用語解説

放射線量
自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
放射性物質
「放射線を出す性質」をもつ物質。2011年3月の福島第一原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが原子炉から放出され、そのうち長く残存する放射性セシウムの影響が、問題となっている。温泉に含まれているラドンやラジウム、動植物に含まれているカリウムなども放射性物質であり、もともと自然界に存在している。カリウムを多く含まれる食品を食べることにより体内にも取り込まれている。
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の状況等についてはこちらをご覧ください。
輻射熱(ふくしゃねつ)
遠赤外線の熱線によって直接伝わる熱のこと。日射が床や壁面を温めることにより熱を放出するのは、この輻射熱によるものです。歩道のコンクリートなどから放出される輻射熱が熱中症を引き起こす要因にもなる。(環境省広報誌エコジン2013年6・7月号より引用)

第6回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

今回の除染現場に行ってみましたが、たくさんの作業員の方々が関わっているのが分かりました。
住宅除染では1件あたりで、何人の作業員の方々がどれくらいの期間を費やして作業されているのですか?

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

住宅除染の方法ですが、空間線量が高いエリアでは、庭の表土剝ぎや芝生の深刈りも含めて敷地全体を面的に除染する方法が一般的です。これに対して空間線量が比較的低いエリアでは、雨水の流れなどの働きによって放射性物質が集積しやすい雨樋下の地面等、ホットスポットと呼ばれる箇所の放射性物質を集中的に除去する方法も採用されています。

このうち面的除染の場合では、除染完了の実績の多い福島市での除染のケースで見ると、市街地エリアの住宅では4日から6日、農村部等周辺エリアの住宅では1週間から10日程度の日数が必要だそうです。

1日当たりの作業員数は、その日に行われる除染作業内容によって異なってきますが、平均して1日当たり4名程度と言えるのではないでしょうか。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第6回撮影時の様子写真ギャラリー

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