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パート1 第4回 『除染で出た水は大丈夫?』
第4回
「除染で出た水は大丈夫?」について なすびの解説
除染で出る排水について学びました。
道路等の除染では水を使う方法が多く、作業で使用した水は勿論ですが、雨が降ったりして、水と一緒に放射性物質が自然界に流れ出たり、水に溶け出すことはないのか、とても気になっていました。
JAEA技術本部の飯島さんにお話をお聞きしました。
放射性セシウムは、土、特に粘土質の土との結び付きが強く、事故から二年以上経った今も、降ったその場所にとどまっている場合が多い。高圧の水や雨にさらされても、土の粒子が動かなければ、セシウムは土と共にその場にとどまり、周りの水に溶け出す事もない。また、土の細かい粒子は沈殿するのに時間が掛かる為、凝集剤を使う事で土の粒子を大きくし、沈殿速度を早め、短時間で水を綺麗にする事も出来る。水とセシウムが吸着した土をしっかり分離し、水のセシウムの濃度を測って問題なければ放流する。
今回学べた事。
除染作業で使った水を流しても問題がないという事がわかりました。
今回番組に登場した用語解説
- 放射性セシウム
- 「放射線を出す性質」をもつ物質の一つ。今回の原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され、そのうち長く残存する放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の影響が、問題となっている。
- 凝集剤
- 粒子を凝集させるために加える物質。浄水工程などで、水道原水中のにごり等を除去するためなどに用いられる(参考文献:大辞林・三省堂)。
※凝集・・・集まって固まること。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第4回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答
除染で出る排水が大丈夫な事は理解出来ましたが、最終的にはどういった形で、どういった場所に流されているのか知りたいと思いました。
適切な処理を施された排水は市街地であれば道路の側溝を通じて下水道などに流されます。
それ以外の地域では排水路に流されます。最終的には河川を通じて河口へと流れていきます。
第4回撮影時の様子写真ギャラリー
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除染情報プラザ(現 環境再生プラザ)での撮影風景
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おつかれさまでした。
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出来上がりのイメージを想像しながら
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今回協力いただいたJAEAの皆様と