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パート1 第2回 『除染が進む伊達市の取り組み』

第2回

「除染が進む伊達市の取り組み」について なすびの解説

第二回は、除染が進む中、除去物の仮置場の確保が重要な課題となり、その取り組みが進む伊達市を取材致しました。

仮置場の確保。
それはとても切実な課題で、私の実家があります福島市の団地内でも、色々な話し合いが持たれたと聞きましたし、そういった事が今も起こっている訳で、そしてこれからも福島県内各地で引き続き起こり得る筈です。
勿論、過去に前例のない取り組み、住民の方が不安に思ったり、疑問があったままでは問題があるわけですから、余計に慎重、且つ丁寧に進めなければならないのは当然の事。
しかし、時間を掛け過ぎる余裕がない事も否めなく、それは訪れました伊達市の現場感覚でも犇々(ひしひし)と伝わって参りました。

そんな中、伊達市では、説明会等を繰り返し、住民の皆さんに必要性や安全性を理解してもらえる様に力を尽くしたそうです。そんな伊達市の特色として、仮置場の確保や設置にあたり、行政の判断だけに留まらず、地域住民の方からの協力を元に、その意見を反映した形での候補地の提案、策定に着手している事が分かりました。
そこに至る迄にも、沢山の試行錯誤は有ったとの事で、綺麗事だけでは片付けられない苦悩や困難にも、互いに真剣に向き合った結果なんだそうです。

実際に、仮置場の確保に尽力をなさった住民の方からもお話を伺いました。
誰かがやらねば、自分達の未来は自分達の手で切り拓かねばとの強い意志の下に骨を折り、しなくても良い苦労を背負込んででも、地域のために、子供達の為にと、仮置場の確保を推し進めたとの事で、本当に頭が下がる思いでお話に耳を傾けさせて頂きました。

そして取り戻した笑顔には、行政と住民とが、福島で生きて行く事を純粋に突き詰めた一つの成果を見せ付けられた気が致しました。伊達市のこういった取り組み。今後の福島を考える上で、より良い福島を取り戻す為の、一つの手掛かりになるんじゃないかと思いました。

ふくしまへの想い出演者紹介

  • 葛尾村地域振興課
    太田順一郎さん

    太田順一郎さんの写真

    除染特別地域の葛尾村で円滑に除染を進めるための業務に従事。

  • 奥村・西松・大豊特定建設工事協同企業体
    福島葛尾総合事務所
    小西正郎さん

    小西正郎さんの写真

    以前は環境修復業務を担当。
    震災後、葛尾村の除染管理に従事。

「ふくしまへの想い」を見る

今回番組に登場した用語解説

仮置場
除染作業で集めた土や草などの除去物を袋に入れて、一時的に保管する場所のこと。

第2回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

県内各所で仮置場を設置する際の安全対策は、どうなっているのか?
気になります。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

仮置場を設置する場合に重要なことが2つあります。

1つ目は、仮置場に保管されている放射性物質が飛散したり漏れ出したりしないようにすることです。
そのために、密閉性能をもつ収納容器の使用、遮水シートの設置などの対策がとられています。

2つ目は、集められた放射性物質による放射線被ばくの防止です。
そのために、十分な厚さの土の層による遮へい、仮置場の周囲に十分な距離を確保した立入禁止区域の設置などの対策がとられています。

さらに、仮置場の設置後も、モニタリングと言って、定期的な飛散・流出の有無の確認、周囲の放射線量及び地下水などの測定を行うことで、徹底した安全管理に努めています。
また、モニタリングの結果、万一異常が発見された場合は、ただちに原因を明らかにし、遮へい材の追加、施設の補修などの対策を速やかに行います。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第2回撮影時の様子写真ギャラリー

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