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パート7 第1回 「大熊町のいま」
第1回
「大熊町のいま」について なすびの解説
今回は、大熊町の今について、お話を伺ってきました。
大熊町は2019年の4月に、除染が終了した大川原地区と中屋敷地区の避難指示が解除されました。
今回お話を伺った渡部千恵子さんは、避難先から大熊町に通い、大熊町を伝える活動に取り組んでおられます。
具体的な活動としては、震災後の2014年にNPO法人大熊町ふるさと応援隊を仲間の方々と立ち上げて、町内視察や震災体験の語り部、ふるさと通信の発行などを続けてこられました。
その活動に込められた思いとしては、自分の目で見てもらい、今の大熊町の現状をちゃんと伝えていきたい、そして実際に大熊町を訪れた人が、周りの人たちに話をしてくれる事で、今の大熊町に関心を持って欲しいとの事でした。
更に現在は、みんなで集まって、楽しく交流できる場として、大熊町内に活動の拠点を設けて、新しい活動も始められました。
今後の大熊町に対しては、自然が豊かな町だったので、麦や菜の花、レンゲなどを植えていく事で、少しずつ、以前の大熊町がよみがえっていってくれればとの事をおっしゃっていました。
渡部さんは震災後に仲間たちとNPOを立ち上げて、機関誌の発行や語り部の活動などをされてきていて、大熊町の情報発信に携わり続けてこられた中で、一部避難指示が解除された今は、町内に新しく交流の場を作って、実際に大熊町に足を運んでくれる人を増やし、今の大熊町を知って欲しいとの思いで活動をなさっています。
仲間の皆さんと一緒に活動をされている渡部さんの笑顔がとても素敵で、大熊町に対する愛があふれている事も感じられて、私も渡部さんの活動を応援したいと思いました。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第1回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」
今年の4月に一部地域の避難指示が解除された大熊町ですが、避難指示が解除された大川原地区と中屋敷地区には、現在、どれくらいの住民の方が帰還されているのか、知りたいと思いました。
大熊町は、今年の4月に町の一部地域の避難指示が解除され、約8か月が経過しました。令和元年12月1日現在で町に住民登録がある居住・避難者数は10,313人で、そのうち実際に町内に居住している方は129人です。
現在、大熊町では、帰町を選択できる環境づくりとして大川原地区復興拠点の整備を進めています。また、大野駅周辺の特定復興再生拠点区域内の除染及びインフラ復旧・整備を一体的に進めることにより、令和4(2022)年春頃の避難指示解除を目指しています。
震災から約8年9か月が経ち、町民を取り巻く環境が大きく変化しており、町民の皆さま一人ひとりの状況や想いは多様になってきています。大熊町内で生活を送ることを決めた人もいれば、避難先での定住を決めた人、将来どこで生活を送るかを迷っている人もいます。一方で、今まで縁のなかった大熊町にこれから関わりを持ちたいと考える人も出てくると思われます。
大熊町としては、「戻る町民」「戻らない町民」「新しい町民」、異なる立場の方々が融合して、新たなまちづくりを考え、次世代につなげる復興への歩みを、一歩ずつ着実に進めていきます。
第1回撮影時の様子写真ギャラリー
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渡部千恵子さんらが整備している交流拠点
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お茶を頂きながら皆さんと交流するなすび
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現在ライ麦を栽培している畑