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パート5 第3回 「除染後の飯舘村の暮らし」
第3回
「除染後の飯舘村の暮らし」について なすびの解説
今回は、今年3月31日に避難指示が解除された後、飯舘村の自宅に戻り、花の栽培を再開なさった高橋さんにお話を伺いました。
現在、高橋さんはアルストロメリアやトルコギキョウ、カスミソウを栽培されていますが、震災前から花き農家として飯舘村で暮らしておられました。
震災後、避難中も村に戻って花を作るイメージを常に持っておられたそうで、実際に避難先の飯野町で親戚の方から土地を借りて、飯舘村の支援も受け花の栽培を続けていたとの事で、今回6年振りの再開となりましたが、勘がにぶっていたりとか体がなまってしまっていたりも、ほとんどなかったとおっしゃっていました。
また、栽培を再開するにあたって放射線量に対する不安については、農地除染が行われた事で、数値的にも下がっていて、気持ちとしてもまたやり直しが出来るという思いを強く持てたそうです。
しかも今年は、花の栽培を指導してくれる方からの助言通りに作ったら、今までよりもうまくいっていると嬉しそうに目を輝かせておられて、さらに今は、震災前よりも農業にかける情熱や思いを強く持てているとの事でした。
いち早く飯舘村に戻ってきた高橋さんですが、これからは村でいきいきと暮らして、経済的に切り花をなりわいとして生活が出来るようにして、村民の方々がまた村で農作物を育てて、頑張ってみようという方が増えたら嬉しいともおっしゃっていました。
高橋さんは、飯舘村で農業をすることに何よりも生きがいを感じていて、これまで以上に良い花が出来たことを本当に喜んでおられたのがとても印象的でした。
高橋さんが、これからも飯舘村にきれいな花と素敵な笑顔を咲かせ続けてくれるに違いないとも思えました。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第3回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答
飯舘村では避難指示解除後、新たにどんな取り組みがなされているのか知りたいと思いました。
飯舘村では、2017年8月12日に「道の駅までい館」がオープンしました。
避難指示解除後の帰村に対応し、生活を支える地域福祉や村の産業である農業復興拠点として、「花」をキーワードに住民の笑顔を写したパネルやベゴニアなどの花々で彩られ、復興へと歩む村の姿を象徴する施設です。
コンビニや軽食コーナー、花卉(かき)展示販売ホールなども備えられ、飯舘村の魅力が詰まった施設ですので、是非お立ち寄りください。
第3回撮影時の様子写真ギャラリー
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撮影中、ビニールハウスにて
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牛が放牧されているのどかな風景
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お土産も頂いてしまいました!