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パート3 第9回 『除染後 地域再生のためどんな取り組みをしているの?』

第9回

「除染後 地域再生のためどんな取り組みをしているの?」について
なすびの解説

福島県内で除染が進められている中で、各地域では震災前のような暮らしを取り戻すために様々な活動がなされています。今回は、田村市都路地区で避難指示解除後に地域再生のための活動をされている「田村市復興応援隊」の渡邊奈保子さんにお話を伺ってきました。

田村市復興応援隊の皆さんは、都路地区の全住戸を訪問することから始められたそうです。そして住民の皆さんと一緒に「都路地区の地域づくりや地域再生をどうしていったら良いのか」を考え、住民の皆さんが実現したいことを応援する活動をされていらっしゃいます。具体的には農業再開のお手伝いや地域住民の方々が集まる場所づくりなどに取組まれています。

田村市復興応援隊の協力によって開設された「よりあい処 華」の今泉富代さんにお話を伺うと、「応援隊は都路地区に無くてはならない存在。ずっといて欲しい」と仰っていました。応援隊の皆さんが地域に密着し、その活動がしっかり根付いている印象を受けました。

また、応援隊の新たな取組みの一つとして、今年から住民の方から畑を借りて農業も始められていました。そこには、自分たちが農業のことをもっと知らないと都路地区の農作物の安全性などの情報発信ができないとの思いがあるからだそうです。これからは外部からのボランティアの方と住民を直接つなげることで、都路地区の魅力発信にもつなげられればと仰っていました。

田村市復興応援隊の活動は多岐にわたっていました。県内で避難指示解除が最も早かった田村市都路地区での応援隊の取組みは、これからの福島県の復興の新たな兆しになると期待と希望が膨らみました。

今回番組に登場した用語解説

除染や放射線に関する専門用語をわかりやすく解説しています。

用語集はこちら

第9回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

福島県内各地域で活動されている復興支援員の皆さん。地域によって活動内容に独自性があるようなので、他の地域での取組みについても詳しく知りたいと思いました。

一般社団法人ふくしま連携復興センター福島県復興支援専門員統括 畠 善弘さん

現在、福島県内外で120名を超える復興支援員が、福島の復興と新しい福島の創生のために、各地域で活躍しております。県内のみならず、県外に避難されている方々のコミュニティ支援などに従事する復興支援員もおります。 活動内容は、各市町村(11市町村)で独自性があり、概ね以下のような取組みを行っています。

① 県内外での避難者支援活動(双葉町、浪江町、大熊町、富岡町)

原発事故により、県内外で避難生活を強いられている方々の地域コミュニティ支援活動、交流イベントの企画・運営などを通し、  長引く避難生活に笑顔と元気をもたらす活動を展開しています。

② 地域おこし・まちづくり活動(田村市、伊達市、楢葉町、新地町、川内村)

震災後の新しいまちづくり、地域イベントの開催、農業の再生、里山へのグリーンツーリズム、少子高齢化の中での地域コミュニティ支援活動などを通し、地域の方々と共に新しい福島の創生に向かって汗を流しています。

③ 観光の再生(相馬市、南相馬市)

震災後の観光産業の復活をテーマとし、伝統行事や観光イベントの開催、特産品のPR、復興視察ツアー、エコツーリズム等を通し、地域の交流人口の拡大、観光の再生の土台づくりを展開しています。

また、復興支援員だけでなく、県内では約50名の「地域おこし協力隊」も各市町村に配置されております。特に、会津地方や中通りや浜通りの中山間地域に配置され、新しい福島の創生に向けて、地域おこし、農業支援、特産品のPR、伝統工芸の伝承などで活躍しています。地域の皆様と復興支援員や地域おこし協力隊が一緒になって、一日も早い福島の復興と新しい福島の創生を成し遂げたいと思います。

なお、詳しくは、「ふくしま復興応援隊」HPをご覧ください。

http://fukushimafukkououentai.jp/

よくわかりました。畠さんありがとうございました!

第9回撮影時の様子写真ギャラリー

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