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パート3 第6回 『子どもたちの外遊びはどうなっているの?』
第6回
「子どもたちの外遊びはどうなっているの?」について
なすびの解説
福島の子どもたちは震災前と同じように外で遊んで良いのか、そんな声がいまだに私の耳にも届いてきます。震災後、福島の子どもたちが外でどのように行動しているのか気になりました。そこで、外遊びとお散歩を再開されている郡山市なごみ保育園園長の遠藤先生にお話しを伺いました。
なごみ保育園の保育方針のひとつに「しっかりとした体づくり」があり、震災前、子どもたちは外で遊ぶことを思いっきり楽しんでいたそうです。しかし震災後、当たり前だった外遊びができなくなってしまい、一日も早く前の生活に戻れるように園庭の除染が進められました。
園庭を除染したことで放射線量が下がり、園庭での外遊びは再開できました。一方で、お散歩については散歩コースの放射線量に不安があり、しばらくの間中止していたそうです。その後、地域の除染が進み、散歩コース等のモニタリング調査が行われ、放射線量が下がったという結果を確認しました。そして、保護者の方からの理解を得ることが出来たためお散歩も再開することが出来たそうです。
除染前は放射線量の数値と場所を考えて行動していたので、子ども達の行動も震災前のようにはいかなったそうです。お散歩が再開されたことで、今は震災前のようにのびのびと外遊びや散歩が出来ているといったお話を保護者の方からも伺いました。
モニタリング調査で放射線量の数値が下がった結果を確認できたことが、お散歩再開の一番の要因になったと遠藤先生は仰っていました。そして、これからも子どもたちと一緒に外遊びを楽しみたいと、笑顔で目を輝かせておられました。
撮影の合間に子どもたちと一緒に園庭を走り回ったり、お散歩をしたりして、子どもたちが元気に外遊びを楽しんでいる姿に私も元気をもらいました。子どもたちの笑顔がつづくようにしっかり大人としての務めを果たしたいと、思いを新たにしました。
今回番組に登場した用語解説
- 放射線量
- 自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第6回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答
外遊びだけでなく、今の福島での子育てに様々な不安や悩みを抱えている方が多くいらっしゃいます。行政の取組や対応、また民間も含めた団体やコミュニティにはどのような相談窓口があるのか、知りたいと思いました。
福島県の取組は、県のホームページで紹介されています。
・こども未来局各課の事業
URL:http://www.pref.fukushima.lg.jp/sec/25.html
・避難地域振興局避難者支援課の「福島県の避難者支援事業一覧」
URL:http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/124648.pdf
市町村が行っている子育て支援事業については、各市町村にお問い合わせください。
避難者支援事業には、避難していない方でも利用できるものがあります。子育てに関連するものとしては「子どもの心のケア事業」などです。これらの事業の詳細については、一覧に概要及びお問い合わせ先が記載してありますでのご参照ください。
なお「子どもの心のケア事業」では、福島県から委託を受けたNPO法人ビーンズふくしまが、「ふくしま子ども支援センター」を運営し、県内の子育て支援団体や行政機関と連携して、避難先から福島に戻ってきたお母さんたちの居場所として「ままカフェ」を開催しています。
久しぶりの福島での生活のこと、お子さんのことやお母さん自身のことを含めていろいろな思いを安心して話せる場所です。じっくり話したい方はグループトークで、のんびりしたい方はお茶を飲みながらゆっくりお話しできます。福島市、郡山市、白河市、いわき市、南相馬市で毎月1回、開催しています。お気軽にお越しください。
- お問い合わせ先:
- ふくしま子ども支援センター(NPO法人ビーンズふくしま)
福島市太田町17-8 アーバン横山1F
TEL:024-573-0150 FAX:024-573-0151
e-mail:info-ccscd@beans-fukushima.or.jp
URL:http://ccscd.beans-fukushima.or.jp
第6回撮影時の様子写真ギャラリー
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園児たちと駆け回るなすび
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丘の上からジャンプ!
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お散歩に出かける園児たちとなすび
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なごみ保育園園長の遠藤先生と