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パート3 第10回 『除染後の地域再生の取り組みはどうなっているの?』
第10回
「除染後の地域再生の取り組みはどうなっているの?
~楢葉町に戻られた方はどのような生活を送っているの?~」について
なすびの解説
福島県内で除染が進められている中で、各地域では震災前のような暮らしを取り戻すために様々な活動がなされています。除染後の地域再生の取組みがどうなっているのか、三週間にわたってお伝えしてきました。今回は今年9月5日に避難指示が解除された楢葉町に伺い、解除前の準備期間から避難先と楢葉町を行き来されていた高原カネ子さんのお話をお聞きしました。
今回、お話をお聞きした場所は楢葉町に帰還された住民のみなさんがコミュニケーションできる憩いの場所として開設されたサロン「ふらっと」です。この場所を活用して、高原さんは帰還された仲間のみなさんと、着物などの布を使って小物を作る「和布細工(わふざいく)」を作っていらっしゃいました。高原さんは、避難されていたいわき市で三年前からこの和布細工作りを始められ、展示会もされているとのことでした。三回目の展示会では来場者が5,000人にもなり、たくさんの来場者の方たちと感動を共有することができ、自分もやってみたいという方も増えたそうです。
高原さんは、「震災前のようには戻っていないけれども、楢葉町に帰ってくることができて嬉しい。やっぱり楢葉はいいなぁ。生きて行く場所は楢葉だ」と、帰還されたことをとても前向きに捉えておられました。さらに、「先に楢葉町に帰ってきた自分たちが、楽しく幸せに暮らしていることを発信して、今も避難をされている方がもう一度楢葉を見直せるきっかけになれば」といった期待とともに、まずは自分たちがいきいきと日常生活をおくるとういった楢葉町に対する思いを語ってくださいました。
高原さんの言葉の一つ一つにはとても重みがあり、感銘を受けました。ふるさとを取り戻すことができた安堵感だけでなく、ふるさとに対する責任感というのか、使命感のような思いもひしひしと伝わってきて、私も応援させていただきたいと思いました。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第10回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答
楢葉町の避難指示が解除となり、様々な形で楢葉町に目が向けられています。これから楢葉町が進めていく、楢葉ならではの取組みがあれば知りたいと思いました。
楢葉町では、町民同士のコミュニティの再生を目的に、「おもてなし」の心を持って様々なイベントを企画・実行しています。
楢葉町のために行いたいことを町民自らが企画・実施する活動として、まちづくり会社「一社 ならはみらい」が運営する「ならは応援団」の中で、町民有志による「なにかし隊」を結成し、現在、様々な取り組みを始めています。
楢葉町としては、避難指示の解除は終わりではなく、むしろようやく復興のスタートラインに立ったものと認識しております。
今後、より多くの住民の方々にふるさと楢葉で生活していただき、災害前の笑顔あふれる楢葉町を取り戻すことを目指し取り組んでまいります。
第10回撮影時の様子写真ギャラリー
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和布細工づくりの様子
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作られた和布細工(着物)
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作られた和布細工
(楢葉町キャラクターゆず太郎) -
みんなも「ふらっと」おいで!
入口にてハイチーズ!