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パート2 第8回 『除染後の暮らし ~田村市編~』
第8回
「除染後の暮らし ~田村市編~」について なすびの解説
今回は、現在田村市都路地区の「障がい者支援センターやまびこ」の所長をなさっておられる中田さんに、帰還後、日常を取り戻しつつある今の暮らしについてお話を伺いました。
中田さんは震災後、県外に避難をされておりましたが、自宅の除染も済み、都路の小学校が再開されたことをきっかけにご家族ととも都路に戻ってこられました。
都路に戻ってきてからは、避難先では外出することがあまりなかった奥様も、気心の知れた地域の皆さんとのコミュニケーションを図る機会も増えたとのことです。何より戻ってきて一番良かったことは、家族の笑顔が増えたことだと嬉しそうに話されました。
そしてこれからは、一人でも多くの方に戻ってきてもらうために、人にやさしく思いやりがある都路にする働きかけを頑張っていきたい、また、戻ってこようとする方々の後押しになるように、出来ることをとにかく続けていきたい、と力強く語ってもおられました。
中田さんからは、避難先では障がいをもった方が元々住んでいた地域と同じように暮らす難しさや、ご家族の方が抱える不安や悩み等をたくさんお聞きしました。
お話しを伺う中で、今後、除染後に帰還が進んでいく地域において、住民の皆さんが震災以前のようなコミュニティを取り戻すことの大事さを改めて感じました。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第8回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答
中田さんのように都路地区に帰還なさった方はどれくらいいらっしゃるのか?
又、同じように規制が解除された地域では、帰還はどれくらい進んでいるのかが気になりました。
福島民報11月20日付け紙面の報道を見てみますと、田村市役所が都路町の全12行政区を対象に区長さんの協力を得て行っている住民の方々の帰還状況調査の結果、今年の8月末現在で47世帯117人の方々が帰還されているとのことです。これは、9月1日時点での住民登録者113世帯354人の方々の33.1%に当たるそうです。
10月1日に避難指示が解除された川内村については、帰還者数に関して公表されたデータはまだ出されていないようです。
今後とも、住民の皆さんが安心して帰還していただけるよう、いろいろな取り組みが行わていくことを期待しています。
第8回撮影時の様子写真ギャラリー
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都路の雄大な景色をバックにタイトルコール
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撮影終了後、やまびこの皆様と
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撮影合間の食事の様子
大盛りチャーハンいただきました!