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パート2 第7回 『個人線量計で何がわかるの?』

第7回

「個人線量計で何がわかるの?」について なすびの解説

今回は、個人線量計でどういったことが分かるのかを実際の測定データから詳しく調べました。

個人線量計を使うことで、日常生活において実際にどれだけの放射線量を受けたのかを正確に知ることができます。

そのためにまずは、正しく身に付けることが大切です。必ず常に体の前面に付け、また電子ノイズを拾わないように携帯電話やスマートフォン、ゲーム機等の電子機器を近付けないことが大切です。

こうして個人線量計から得られたデータからは、時間ごとの線量が分かるので、例えば、比較的高い放射線量が記録された場所に1分間滞在していたとしても、その特定の場所に滞在した時間を含む1時間単位の放射線量で見ると、受けた量はそれほど高くなるものではなく、合計の線量もあまり増えることにはならないことも分かりました。
なお、その測定結果には、原発事故由来のものではない、もとから自然界にある放射線量も含まれているので、その分は差し引いて考えることも重要です。

つまり、個人線量計を使って分かることは、正しい使い方で一定期間装着して測定することで、年間の積算線量を推定でき、積算線量は「空間線量×滞在時間」で決まるので、比較的線量が高い場所でも短い時間の滞在であれば、合計の積算線量はあまり上がらないということが理解できました。

今回番組に登場した用語解説

空間線量率
空間線量とは、空間における放射線の量(強さ)で、一般に大気、大地からのガンマ線、宇宙線等が含まれる。単位時間当りの線量を線量率という。
空間線量率についての補足はこちらをご覧ください。
個人線量
個人線量計を使って測定した個人の被ばく線量のこと。
放射線量
自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
個人線量計
装着している期間に受けた外部からの被ばく量(積算線量)を測る測定器。測定器の中にあるガラスが受けた放射線の量を測るバッジ式個人積算線量計や、1分単位や1日単位で放射線の量を測ることができる電子式個人積算線量計などがある。

第7回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

もとから自然界にある放射線の事を考慮しつつも、例えば、0.23マイクロシーベルト/hの生活を24時間続けたとすると年間の積算線量はどの様に推定されるのか。若しくは年間1ミリシーベルトになるには、1時間平均何ミリシーベルト/hの値となるのか、具体的に知りたくなりました。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

皆さんがお住まいのエリアの平均的な空間線量率から、皆さん各々の個人線量を正確に導き出すことはできません。

例えば皆さんがお住まいのエリアの平均的空間線量率が0.23μSv/hだったとしても、極端な例になりますが1年中屋外生活を送っていれば年間積算個人線量は自然放射線分も含めて、0.23×24時間×365日=2015マイクロシーベルト=約2ミリシーベルトになります。
これに対して1年中遮へい率60%の屋内空間で暮らすと自然放射線分も含めた個人積算線量は0.23×(1-0.6)×24時間×365日=805マイクロシーベルト=0.8ミリシーベルトにとどまります。

このように個人個人の生活パターンによって、空間線量と個人線量の関係は異なってくるのです。番組でも触れましたが福島市、郡山市、伊達市、相馬市4市の住民の方々の個人積算線量調査のデータを見てみても、事故影響による外部被ばく線量が年間で1ミリシーベルトであった方々がお住まいのエリアの平均的な空間線量率には毎時0.3マイクロシーベルトから0.6マイクロシーベルトと2倍程の開きがありました。

ですので、是非、皆さんには個人積算線量計をもっていただいて個人線量を正しく確認していただきたいと思っています。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

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