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パート2 第5回 『空間線量と個人線量ってどう違うの?』

第5回

「空間線量と個人線量ってどう違うの?」について なすびの解説

放射線量を調べる上で、よく耳にする空間線量と個人線量。
今回は、空間線量と個人線量の違いを学びました。
その違いを知り、この2つの違いをしっかりと認識しておけば、放射線量を測る意味や意義もより明確になると思います。

空間線量とは、ある空間における放射線量を表す単位の事で、基本的に地上1メートルで測定した1時間あたりの放射線量のことです。モニタリングポスト等の空間線量計で知ることが出来ます。
個人線量とは、私達一人一人が日常生活の中で受けている放射線量のことです。内部被ばくを測るものとしてはホールボディカウンターがあり、体内のセシウム量を調べることが出来ます。
従って、外部被ばく量は個人線量計を身に付けて、一定期間測り続けることでその値を知ることが出来ます。

また、国と福島市・郡山市・伊達市・相馬市の4市が公表している報告では、各市の住民の多くの方々の追加被ばく線量は、年間1ミリシーベルト程度の個人線量に押さえられているとのことも確認出来ました。
空間線量だけでは、一人一人が日常的にどれだけの放射線を受けているのかが分からないので、個人線量計を一定期間身に付けて放射線量を測り、個人線量を把握して生活することが大事だという事が理解出来ました。

今回番組に登場した用語解説

空間線量
空間線量とは、空間における放射線の量(強さ)で、一般に大気、大地からのガンマ線、宇宙線等が含まれる。単位時間当りの線量を線量率という。
個人線量
個人線量計を使って測定した個人の被ばく線量のこと。
放射線量
自然界にもともとある放射線や、福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質による放射線を合計した量の意味となる。
内部被ばく
放射性物質を含む空気、水、食物などを摂取して、放射性物質が体内に取り込まれることによっておこる。体内に取り込まれる主な経路には、①飲食で口から(経口摂取)、②空気と一緒に(吸入摂取)、③皮膚から(経皮吸収)、④傷口から(創傷侵入)の4通りがある。
ホールボディカウンター
内部被ばく線量を調べるために、人間の体内に摂取され沈着した放射性セシウムの量を体外から測定する装置。
放射性セシウム
「放射線を出す性質」をもつ物質の一つ。今回の原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出され、そのうち長く残存する放射性セシウム(セシウム134とセシウム137)の影響が、問題となっている。
個人線量計
個人が受けた外部被ばく量(積算線量)を図る測定器。測定器の中にあるガラスが受けた放射線の量を計るガラズバッジなどがある。
追加被ばく量(追加被ばく線量)
自然界にもともとあった放射線に加えて、今回の原発事故により放出された放射性物質により追加された放射線による被ばく量を「追加被ばく線量」という。除染により、この追加被ばく線量をできる限り少なくしていく。年間追加被ばく線量を、長期間かけて自然のレベルに近づけていくという考え方が、除染の長期的な目標である。
追加被ばく線量についての補足はこちらをご覧ください。

第5回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

個人線量を測る事の重要さを学んだ上で、それを測る為の個人線量計にはどんな種類があって、一般的にはどんな使い方をする事が出来るのかが知りたくなりました。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

福島第一原発事故の後、多くの市町村が市民の方々の実際の個人線量を確認するために配布したり貸与しているのが「バッジ式個人線量計」と呼ばれるものです。これは銀の化合物を含有したガラスに放射線(ガンマ線)が当たると、その量に応じて化合物中の銀の状態が変化していくことを利用して個人積算線量を計測するものです。電池が不要ですので長期間にわたる計測に適しています。一方で、計測期間終了後にガラスに紫外線を照射しないと積算線量を知ることができませんので、今日1日の積算線量はどれだけだったのかといった途中経過を知ることはできません。

もう一つの個人積算線量計は「電子式線量計」です。これは放射線(ガンマ線)を受けると電流を発生させる半導体を用いた線量計です。電流の強さを常に計測して積算していきますので、デジタル表示画面によって途中経過の積算線量値を目でみて確かめることができます。

この「電子式個人線量計」には最近多くの改良型が開発されています。

あるものは1時間毎の積算線量値を記憶しておくことができ、これをパソコンでアウトプットできます。計測後、積算線量値の大きかった日時に居た場所を特定し、対処方法を考えるきっかけにすることができます。

またあるものは1分毎の積算線量値を記憶しておくこともできるようになっていますので、より詳細な分析に役立つようになっています。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

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