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パート2 第10回 『前向きに暮らしていくために』

第10回

「前向きに暮らしていくために」について なすびの解説

みなさん、いよいよ最終回となりました。
全10回、見ていただきましてありがとうございました!
テレビではご覧いただけなかった方にも、もう一度見たいという方にも、ホームページで過去の放映作品が公開されていますので、今後ともご愛顧くださいませ!

今回は、福島で前向きに暮らしていくために頑張っている方々のお話しをお聞きしました。
まず、伊達市の委託で市内19カ所の環境放射線量を、2011年の7月から現在まで測定し続けている環境ワーキンググループ伊達の菅野(すげの)さんのお話しを伺いました。

菅野さんによると、これまでの調査で、空間線量は確実に自然減衰している(下がっている)ことが確認できました。また、その実測値は理論値より常に低く、さらに、除染後に放射線量が増えていないことが分かったそうです。

そうした中、震災以前に地元の小学生が行っていたホタルの幼虫の放流や観察会が、去年から再開される様になりました。この四年間の実測データにより、地元の皆さんの安心と理解が得られた結果です。
実際にホタルの観察に参加なさった佐藤さんのお話では、久しぶりだったので子どもたちもとても喜んでいて、子どもたちがホタルを観察する光景がまた見られて嬉しかったとのことでした。子どもたちの不安を取り除くためには、まずは大人たちが笑顔にならなければならないと考えておられました。そして、安心であること子どもたちに伝え、子どもたちが笑顔でいられるようにしていきたいと話されました。
今回の取材を通して、自治体の取り組みをNPOや個人が積極的にサポートして、さらなる前向きな取り組みに繋がっていくことを目の当たりにしました。
これからの福島にはこういった官民一体の取り組みが必要不可欠なんだと強く実感いたしました。

これからも福島を応援していきます!

今回番組に登場した用語解説

放射性物質
「放射線を出す性質」をもつ物質。2011年3月の福島第一原発事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが原子炉から放出され、そのうち長く残存する放射性セシウムの影響が、問題となっている。温泉に含まれているラドンやラジウム、動植物に含まれているカリウムなども放射性物質であり、もともと自然界に存在している。カリウムを多く含まれる食品を食べることにより体内にも取り込まれている。
福島第一原子力発電所事故により放出された放射性物質の状況等についてはこちらをご覧ください。
半減期
放射性物質は、放射線を出しながら、「放射線を出さない別の物質」に変化していくので、時間をとともに放射性物質の量は減っていく。
放射性物質の量が半分になるまでの時間を「半減期」といい、その減り方は放射性物質の種類によって異なる。
今回の原発事故で放出された放射性物質のうち、広い範囲に放出されたのは、放射性ヨウ素と放射性セシウムである。
ヨウ素は半減期が約8日と、減っていくスピードが速く、現在ではほぼ消滅している。
放射性セシウムの半減期は、セシウム134で約2年、セシウム137で約30年なので、大幅に減少するには長い時間がかかる。
自然減衰
放射性物質は、時間とともに減少していく性質がある。また、放射線の減少には、風や雨などによる効果(ウェザリング)もある。

第10回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」とその回答

ギモン

菅野さんの調査データから実測値が理論値より下回る事や、雪の遮蔽効果、除染の効果も改めて確認する事が出来ました。
しかし、除染の効果があまり上がらず、再除染の実施や要望がある事も事実とするならば、どういった要因が考えられるのか、知りたくなりました。

除染情報プラザ(現 環境再生プラザ) アドバイザー青木さん

すでに実施された除染によってどれくらいの空間線量率低減効果が得られたかについての調査結果をみてみると、低減率はおおむね30%から50%となっています。除染前の空間線量率が高い場所では低減率は高く、空間線量率が低い場所では低減率が低くなる傾向があります。一度適切な方法で除染が行われた場所で、さらに除染を繰り返したとしても、放射性セシウムを完全に取り除くことは難しい状況です。

除染終了後には、住民の皆様の安心のため、必要な事後モニタリングを行って、除染効果の維持を確認します。落葉や水の流れ道などで汚染されたものが移動することによって再度蓄積し、除染直後の測定値よりも相当程度線量が上昇することで周辺よりも空間線量が高くなっているなど新たに汚染が特定された地点や仮に取り残しがあった地点があった場合は、放射線量の水準等に応じ、フォローアップの除染を行います。フォローアップの除染の実施は、極めて多様な現場の状況を踏まえて判断する必要があります。このため、今後、除染計画に基づく除染が終了した市町村における事後モニタリング結果等を踏まえて、考え方を示すとしています。

除染を実施する国・県・市町村が、除染を適切に行い、その効果が最大のものとなるよう努めているということを、ぜひご理解いただきたいと考えています。

よくわかりました。青木さんありがとうございました!

第10回撮影時の様子写真ギャラリー

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