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パート11 第1回 「除染土壌の再生利用っていまどうなっているの?」
第1回
「除染土壌の再生利用っていまどうなっているの?」について なすびの解説
今回は、飯舘村の長泥地区での、除去土壌の再生利用の実証事業が今、どうなっているのかを取材しました。長泥地区では、2018年4月から除去土壌の再生利用の実証事業が行われています。福島県内の除染で発生した除去土壌は、東京ドーム約11杯分と膨大な量で、2045年3月末までに県外で最終処分する事が法律で定められています。そこで、放射能濃度が低い土に限り、安全性を確認した上で、再生利用して、最終処分する量を減らせないか検討されています。
具体的な取り組みとして、長泥地区では、農地再生の為の実証事業が行われていて、除去土壌を再生利用して、農地の盛土の基盤材として約20万㎥を使い、その上に土を覆い飛散と流出を防ぐ形で農地を造成しているとの事です。水田の実証事業は、2021年度から開始されていて、現在は水田の機能として問題ないかを継続して確認している中で、収穫された作物の残留の放射能濃度は検出下限値を下回っていて、排水の数値も問題ないとの事でした。
私も地域の方と一緒に稲刈りを体験させて頂き、お話を伺いましたが、少しずつでも希望や夢に向かって歩み出せたと、笑顔で仰っていました。長泥地区では、水田での実証事業が三年目を迎えていますが、継続的に安全性が確認されていて、実証事業に参加している地元の栽培支援員の方も、収穫の喜びを実感されて、今後に向けた手応えも感じておられました。
今回のテーマがより分かる
参考資料・動画集
第1回収録を終えてなすびの「さらなるギモン」
長泥地区での今後の営農再開に向けた動きとして、具体的な取り組みの内容や、ロードマップの策定等、どのように検討されているのかを知りたいと思いました。
第1回撮影時の様子写真ギャラリー
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ご一緒に手刈りする栽培支援員の皆さん
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稲刈り前の4工区
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長泥地区に設置された長泥コミュニティセンター