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第一部 神戸大生による町のジオラマの展示 -ふるさとのジオラマを囲んで思い出を語る-
第二部 慶應大生による聞き書きの報告会 -聞き書きの記録に触れて思い出を探る-
実施レポート
実施日:2021年2月28日(日)
場所:リプルンふくしま
このイベントは、県外の学生の皆さんが中心となって行われてきた、大熊町の記憶を未来に伝える活動を、大熊町民のみなさんに紹介したものです。慶應義塾大学の学生の皆さんは、これまで行ってきた「聞き書き活動」の成果を報告しました。また以前、神戸大学槻橋研究室に所属する学生の皆さんが、町民の皆さんからいただいた証言や記憶を元に制作した町の模型が会場に展示され、学生と町民のみなさんとの交流が図られました。
この日の様子は以下ラジオ番組でも放送します。
<番組名>
ふくしまFM「大熊町 -これまでの歩み、これからの思いを『聞き書き』に託して」
<放送日時>
2021年3月20日(土) 正午12時~12時30分 ふくしまFM
<番組名>
TOKYO FM「Hand in Hand」
「福島の復興・再生のためにできること‐若者たちのチャレンジ」
<放送日時>
ふくしまFM :2021年3月28日(日)午前9時30分~9時55分
TOKYO FM:2021年3月27日(土)午前8時00分~8時25分
FM大阪:2021年3月27日(土)午後9時30分~9時55分
FM AICHI:2021年3月25日(木)午後8時00分~8時25分
AIR-G(北海道):2021年3月28日(日)午後9時30分~9時55分
DATE FM(仙台):2021年3月28日(日)午前9時30分~9時55分
広島FM:2021年3月28日(日)午前8時00分~8時25分
FM福岡:2021年3月27日(土)午後9時30分~9時55分
※聴き逃した方はラジオ番組を無料で聴くことができるアプリ「radiko」のタイムフリーで聞くことが可能です。
※タイムフリーは、過去1週間以内に放送された番組を後から聴くことのできる機能です。
※8地区(FM北海道/FM仙台/ふくしまFM/TOKYO FM/FM愛知/FM大阪/広島FM/FM福岡)の放送エリア外からは、radiko.jpプレミアム(有料)でお聴きいただけます。
オンラインでの交流会に先立って、神戸大学 槻橋修 先生による「模型復元プロジェクト」の概要説明がありました。その後、町民の皆さんにジオラマ模型を囲んで、神戸大学生がお話を伺いました。
・神戸大学槻橋修先生による概要説明
「模型復元プロジェクト」をはじめた経緯と、これまでの取組み、そして大熊町でのこれまでの取組みについてお話を頂きました。
大熊町では、旧大野村のエリアと、旧熊町村のエリアのジオラマ模型が大熊町民の皆さんとのワークショップを経て、復元された経過についてお話がありました。
・神戸大学生と大熊町民の皆さんとのオンライン交流会
これまでの製作の過程にもご協力いただいた大熊町民の皆さんから、当時の作られていくときの様子についてお話がありました。
またふるさとのジオラマ模型を見ながら、ご自身の思い出や記憶もお話いただきました。
また神戸大学生の皆さんからは、当時のワークショップで町民の皆さんから「つぶやき」のあった言葉をきっかけに、大熊町がどのような町であったか、町民の皆さんにお尋ねしていきました。
交流会の終わりには、今後のふるさとのジオラマ模型の活用のあり方についても、様々な意見が交わされました。
慶応義塾大学公認学生団体S.A.L.によるオンラインでの「聞き書き活動報告」が行われました。慶応大生から大熊町民の皆さんに聞き書きを行った内容と、そこで感じた気づきなどを報告いただきました。
・慶応義塾大学公認学生団体S.A.L.による「聞き書き活動報告」
これまでの大熊町聞き書き活動の取組みと、2020年度の聞き書き活動でお話を頂いた方の内容と、その気づきについて、学生一人一人から報告を頂きました。
印象に残ったお話として、大熊町から栃木県に避難されている方のお話や、ふるさと伝承に取組む町民の方、大熊町で電気店を営む方の言葉などについても、報告がありました。
聞き書きを通じて感じた大熊町の魅力。その魅力を残していくために、聞き書きを通じて発信していきたい、福島と他の人々へ「架け橋」となって大熊町の「暮らし」を記録し未来に残していきたいと、S.A.L.の皆さんから今後に向けた想いをお話頂きました。
また、2020年度の取組みをまとめた内容は、パンフレットの形として、大熊町民の皆さんに広報とともに配付されることも説明がありました。
・大熊町民の皆さんとの意見交換
2020年度の聞き書き活動にご協力いただいた町民の皆さんから、聞き書き活動を受けての感想や気づきをお話いただきました。
・環境省則久参事官から総括
環境省としての未来志向の取組みの中でも、こうした「模型復元プロジェクト」や「聞き書き活動」が、「環境再生の記憶の継承」につながっていくとのお話がありました。またこれらが、子ども達や次世代への継承にもつなげていきたいとお話されました。
これらの取り組みは、今後とも大熊町民の皆さんとともに継続していきたいという思いを共有し閉会となりました。
<関連ホームページリンク>
聞き書き活動にご協力いただいた町民の皆さんからは、
「大熊町は良い人達がいっぱいいて、住みよい良い町だったんだなと感じた」
「皆さんと話すことで自分の考えに気づき、整理する機会にもなった」
「皆さんとこうして交流できることに感謝している」
「震災前の思い出を徐々に思い出すようになった」
「この活動によって大熊の良さを再認識する機会にもなった」
「今はコロナで訪ねて来れないが、また大熊町に来てほしい」
などのコメントをいただきました。