次に訪問したのは、福島市庭坂地区にあるあんざい果樹園。

安齋一壽さんの案内で、リンゴの収穫が最盛期を迎えている果樹園を散策。

散策の後は、みんなで料理研究家・中村美紀さんが作ったランチを美味しく頂きました。

福島の食材、調味料、そしてあんざい果樹園のリンゴを使っているプレートランチ。

デザートは、リンゴジャム添えのおからのチーズケーキとあんざい果樹園のりんご100%ジュースで入れたアップルティー。

あんざい果樹園・安齋一壽さん、料理研究家・中村美紀さん、立命館大学准教授・開沼博さんで福島県産の農産物についてくるまざトーク。

あんざい果樹園

およそ100年果樹農家を営む。広大な敷地に桃や梨、リンゴなど季節の果物を栽培。米ぬかや有機肥料で育てた桃は糖度が高くリピーターも多い。家族で器ギャラリーやカフェ、ピザ窯体験を開くなど、自称“コンテンポラリー農家”として活動を展開。

福島県福島市町庭坂字原ノ内14
電話:024-591-1064

お話ししてくださった方

あんざい果樹園

安齋 一壽(あんざい かつじゅ)さん

原発事故が起きた2011年の果物の売上は、例年の10分の1にも満たないものでした。

放射性物質に関して、2011年は数値が高かったのですが、その年の冬から春にかけて果物の樹を全部、高圧水で除染し、表土の除染も手作業で行い、2012年の桃や梨が出る時期には、前年の10分の1程度まで下がっていました。検査は行政によるものだけでなく、民間会社に測定を依頼し、数値を示して直売所で販売してきました。

長野と札幌で頑張る息子達に負けないよう、新しい『あんざい果樹園』として、頑張りたいと思います。

お話ししてくださった方

ごはんとヨガのお教室 CookingStudio I-e 主宰

中村 美紀(なかむら みき)さん

2011年8月から2014年3月まで、娘3人を連れ山形市に自主避難していました。避難したころは「本当に福島はどうなってしまうんだろう」と不安ばかりでしたが、避難せずに福島で頑張ってくれたたくさんの仲間や応援のお陰で今では自信をもって福島のたべものをおすすめすることができます。

今の福島があるのは、作る人の努力で安全を手に入れてきたから。それをずっと見てきたからこそ、心から安心して美味しくいただくことができます。百聞は一見にしかず。生産者さんたちの努力と、その誠実さと、そしてその生き方を、実際に福島に来て、見て、聞いて、感じてほしいと思います。

中村美紀(みきてぃまま)
福島市生まれのA型。郡山市在住。栄養士・ジュニア野菜ソムリエ。ベビーヨガセラピー、骨盤調整ヨガインストラクター。CookingStudio I-eは、来年で10周年。
県内ショールーム等で料理教室を担当(ノスタルジックなレシピに定評あり)する他自宅のスタジオでヨガを教える。娘3人+息子1人の4人の母。

E-mail:cookingstudioi-e@Hotmail.co.jp