なすびのギモン パート8

なすび です!放射線や除染など、福島で暮らしていくためのギモンをボクが分かりやすくレポートしてきました!

パート9 放送開始に向け

東日本大震災から丸十年が経過し、福島県の復興も新たな段階に入ってきたのを感じる事も多くなりつつあり、なすびのギモンはパート9が始動する事になりました。

昨年度のパート8では、飯舘村の長泥地区で行われた、除去土壌の再生利用実証事業の現場に足を運び、参加されている住民の方に、実際にお話を伺う事が出来ました。

この実証事業に取り組む事は、地区の住民の方々には苦渋の選択だっただろうかとは思いますが、長泥地区の復興を進める為には必要な決断だったと仰る方もおられましたし、またこうして飯舘村で農業に取り組める事に喜びを感じられている方もおられました。

古里の復興の為に、直向きに努力されている長泥地区の方々の姿に胸を打たれた事が思い出されます。

私、個人としては、去年、新地町からいわき市の勿来までの、浜通りの沿岸部を徒歩で踏破する事に挑み、今の浜通りの実情をたくさん見て聞いて感じる事が出来ました。

ただ現状として、双葉町の双葉駅から大熊町の大野駅間は歩く事が出来ないので、常磐線に乗車せざるを得なかった事は、福島の現在地を再認識する事ともなりましたが、双葉郡内を人が普通に歩く事が出来るようになった事を、十年前には想像するのも難しかった事だと思えているので、自分の足で歩く事でしか得られなかった貴重な経験でした。

とは言え、福島県内はまだまだ復興の半ばという事実を踏まえつつ、特に2021年度末は、帰還困難区域を除く、除去土壌等の中間貯蔵施設への運搬が概ね終了する予定なので、このパート9では、その現状をしっかりお伝えしたいと思っています。

なすび